
ビッグ・アイランドに聳えるハワイ最高峰のマウナケア。標高4200mのこの山は、世界でも屈指の天体観測の好適地として知られています。
そのわけは、太平洋の真ん中にあって低緯度なため、全空の80%が観測できること、人工的な都市の光が少ないこと、山頂付近は晴天率が高く1年の90%は観測可能なこと、高山で空気が薄いため、水蒸気や大気のゆらぎが少なく星がはっきりと見えることなどです。これだけの好条件を備えている場所は、地球上探してもなかなかないのだそう。というわけで、このマウナケアの山頂には世界各国の研究機関が13もの天文台を設けています。
そのうちのひとつが日本の国立天文台「すばる」です。世界最大級の口径8.2mの光学望遠鏡で、150億光年の彼方まで観測できるというもの。簡単にいうと、視力1000(人間は1.0前後ですよね)あって、宇宙の果てまで見えるというスーパー望遠鏡なわけです。すばるは、1991年から実に9年の月日をかけて建設され、2000年から運転開始。現在は世界中の天文学者に公開され、最先端の研究に使われています。
このすばる望遠鏡は研究施設ですから、通常は一般立ち入りは禁止なのですが、実は、前もって申し込むと内部見学をさせてもらえます。
申し込みはすばるのホームページから行います。ツアーは30分で、日本語ガイドによるツアーは11時30分からの1日1回。申し込みは3ヶ月前から出来、遅くとも1週間前までに行います(先着順)。すばるのある山頂の集合場所までは、自分で4輪駆動車を運転して行くか、地元のツアー会社の車をチャーターするなど、自力で行くことになります。(その他詳しい注意事項はホームページを参照のこと)。見学は日中で、実際に望遠鏡で天体を見ることはできないのですが(すばるには肉眼で覗く機能はついていない)、世界の先端技術を担っている日本の天文台を目の当たりにできるのは、なかなかスリリングな体験です。
すばる見学の後も、一般の人は下山しなければならない日没までにはまだまだ時間があります。山頂の周囲をハイキングしてみるのもいいかもしれません。既存の星空ツアーでは見ることのない、世界最標高の淡水湖ワイアウに行ってみたり、マウナケアの女神ポリアフが住んでいるといわれる峰に登ってみたり。ただし、山頂付近はとても酸素が薄いので、自分の体調に合わせてゆっくりと動きましょう。くれぐれも走ったりしないように!
www.subarutelescope.org
●日本国内での問い合わせ
国立天文台広報普及室内
電話番号:0422-34-3688
受付時間 :祝日を除く月〜金曜の9:00〜16:00
日本国外からの問い合わせ
●国立天文台ハワイ観測所所長室 (日本語対応)
電話番号 : +1-808-934-5056
受付時間 :祝日を除く月〜金曜の9:00〜16:00(ハワイ時間)

マウナケアの山頂には13機もの天文台が。中央の銀色の円柱がすばる

すばる内ツアーのガイドの久美子さんとアンドリュー君

青い色の巨大な機械がなんとすばる望遠鏡。肉眼で覗く望遠鏡とはちょっと違います

山頂のすぐ近くにある淡水湖ワイアウ。なんと世界最高峰の湖です

おまけ:
すばる天文台に取材依頼がある度、
忙しい研究の合間を縫って報道陣をお世話してくださる天文学者の布施博士が、
すばると最新の天文学をわかりやすく説明した子供向けの本を出版されました。
なにしろ理系でない人にとっては複雑怪奇な先端科学の世界。
子供だけでなく、大の大人にとっても「すばる」を理解するのに良き参考書物です。
「すばる」見学前に一読するといいかもしれません。
ようこそ宇宙の研究室へ〜すばる望遠鏡が明かす宇宙のなぞ〜
布施哲治著/くもん出版
ISBN4-7743-1167-7ISBN4-7743-1167-7
¥1200
ハワイの主要な島全部をあげて行われるアロハ・フエスティバル。今年で60回目を迎えるこのお祭りが、8月26日土曜日、ハワイ島ボルケーノ国立公園でのセレモニーで幕を開けました。
このキック・オフ・セレモニーが行われたのは、火山の女神ペレが住む聖地ハレマウマウ・クレーター。フエスティバルのシンボルであるロイヤル・コート(古代ハワイの王族)が、ペレに参拝し、5週間に渡るお祭りの無事の進行と祝福を願いました。ペレへ供物が捧げられた後に、今年のキング、クイーンの戴冠式が行われ、続いてペレの家系とされる由緒正しきフラ・グループ、ハラウ・オ・ケクヒによってフラのパフォーマンスが振る舞われました。
ハワイの伝統文化を体感できるセレモニーだけに、コナやコハラなど、遠方から車をとばして見に来た人もたくさん。ロイヤル・コートとフラダンサーの周りには、カメラを構えた観客が二重、三重に壁を作りました。ハレマウマウ・クレーターは 国立公園の中でも人気の見所ですから、それ以外にもセレモニー中にやってくるツーリストがたくさん。偶然セレモニーにはち合わせた人たちは、思いもかけず本物のフラとあでやかな古代装束をまとったロイヤル・コートを目の当たりにできて本当にラッキーだったと思います。
さて、このアロハ・フェスティバルはハワイ島、オアフ島、マウイ島、カウアイ島、モロカイ島、ラナイ島の6島で開催され、パレードやフラ、ミュージックライブなどなど、ハワイアン・カルチャーを満喫できるイベントが目白押し。ちなみに今年のテーマは、”ナ・パニオロ・ヌイ・オ・ハワイ〜the great cowboys of Hawaii(ハワイの偉大なカウボーイたち)〜”。 各島のイベント情報は、アロハ・フェスティバルのウエッブサイトでチェックできる他、地元の新聞やフリーペーパーなどで手に入ります。
http://alohafestivals.com

ハレマウマウ・クレーターに向かうロイヤル・コート。
後ろにはハラウ・オ・ケクヒのフラダンサーが、さらに後ろにはたくさんの見物客が続く

プリンセスの戴冠の様子。
鳥の羽根で作られたヘッド・レイと人の髪の毛で作られた首飾りが贈られる

ペレへの奉納のフラを数百年に渡って継承するハラウ・オ・ケクヒ

ロイヤル・コートの前で、ペレへの奉納のフラを舞う。
観客が手に手に構えるデジカメがまるでトーチみたい、とは地元の新聞のコメント
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