
ひさしぶりにワイピオ渓谷に行ってきました。ワイピオ渓谷はハワイ島の北東部に並ぶ5つの谷の一番南側に位置する緑豊かな谷。ハワイに残された数少ない聖地として知られています。 標高差300〜400mの切り立った崖に守られ、外部の人が入りにくかったことから、王族が秘密の会議をするために集まったり、高貴な人を埋葬する場所としても選ばれたというところ。それだけに谷には今もマナ(スピリット)が息づいているといわれ、数々の伝説が語られています。今、谷底には50人ほどが暮らしていますが、電気も電話も通っていなく、未だ4輪駆動車がないとたどり着けません。外界からはある種隔絶された場所ということになるでしょうか。
ワイピオ渓谷は昔からハワイアンの主食だったタロ芋の一大生産地で、今もたくさんのタロ芋農園があります。今回は、そのタロ芋ファーマーのひとり、Tさんに案内してもらって、谷の中をのんびり散歩してきました。
谷の中の道は狭くて曲がりくねった未舗装道。川を渡ることも(もちろん橋などなし)ひんぱんで、土地勘がある人と一緒でないと車の運転も大変。個人の敷地に迷い込んで、住んでいる人の迷惑にもなりかねません。でもTさんのおかげで今回はそんな心配も無用、ひたすらワイピオ渓谷の美しさを楽しみました。
溢れるような緑と、そこかしこを流れる清らかな小川。目を上げれば周囲にはいく筋もの滝が。耳に入るのは、鳥の鳴き声と沢音だけ。タロ芋畑の横でピクニック・ランチを囲み、Tさんや一緒に訪れた仲間とワイピオ渓谷がたどってきた数奇な歴史や伝説を語り合いました。ワイピオの海岸は黄泉の国の入り口があるという伝説があること、人食いザメに変身した少年ネネヴエの隠れ家だったことからその名前がついたネネヴエの滝の話、カメハメハ大王が少年時代に追っ手を逃れ隠れ住んだのがワイピオだったこと。飢饉の時もワイピオだけは豊富にタロが実り島中の飢えを救ったことや、キャプテン・クックが来た頃4000人だった谷の人口は、それから 1世紀で600人に激減してしまったこと。1946年の大津波でダメージを受け、住民のほとんどが谷を離れてしまったこと、でもその津波でもひとりの命を失うことがなかったのは、谷に宿るマナのおかげだと地元の人は信じていること、などなど…。
隔離されたような場所、と書きましたが、それがかえって観光客の目を引くようで、谷の底を訪れる人も少なくありません。そんな観光客を快く思わない谷の住人もいると聞きます。Tさんにそのことを尋ねてみると「僕個人的には、ツアーで来る観光客はガイドがちゃんと目を配っていてくれるからいいと思うんだ。問題は個人でやってくるローカルやレンタカーの人たち。この狭い道を、アドベンチャー感覚でぶっとばしたり、勝手に個人の敷地に入り込んだり、ゴミを捨てたり。でもここは谷のものにとっては静かで安全な住宅地なんだ。誰だって自分の庭先にゴミを捨てられたらいやだろ?住んでいる人のことをリスペクトしない人が困りものなんだよ」。うむ、もっともです。このワイピオ渓谷の素朴で、美しい景観はいつまでも残っていて欲しいですものね。
ビーチやメインの道はパブリックなので、もちろん誰が入ってもとがめられることはありません。でもコレ!をいう観光名所があるわけでもないので、悪路を迷いながら自力でいってもあまり楽しめない可能性があることも事実。谷を訪れたかったら、ドライバーやガイドがついているツアーに乗るのが手軽でおすすめです。
いくつかあるツアーの中で、車で谷を案内してくれるのがワイピオ・ヴァレー・シャトル。1日のツアー催行回数も多いし、一番気軽に参加しやすいのがこれでしょう。もっとアウトドアを楽しみたい!という人には乗馬ツアーがおすすめ。また野趣たっぷりの馬車でのツアー、ワイピオ・ヴァレー・ワゴンツアーもあります。
ワイピオ・ヴァレー・シャトル
www.waipiovalleytour.com/japanese
約1時間半のツアーで1日4回。大人$40。日曜定休
ワイピオ・ナアラパ・ステーブル
www.naalapastables.com(英語)
約2時間半の乗馬ツアー。大人$85。午前、午後の1日2回。日曜定休
ワイピオ・オン・ホースバック
www.waipio.homestead.com(英語)
約2時間半の乗馬ツアー。大人$85。午前、午後の1日2回。日曜定休
ワイピオ・ヴァレー・ワゴンツアー
www.waipiovalleywagontours.com/japanese
約1時間半のツアーで1日4回。大人$45。日曜定休

400mの断崖に守られたハワイアンの聖地•ワイピオ渓谷

清浄な水に恵まれた谷の底にはタロ芋畑がいっぱい

小川?と思いきや、実はこれも道なんです。
写真の手間に写っているのが、Tさんのトラックのボンネット。
なるほどやっぱり4WDが必要

道ばたで遊ぶ馬の親子。
谷底ではなんと馬、ろばのたぐいも放し飼い。
なんとものんびりした場所です

谷底に降りなければ見えない双子の滝ヒイラヴェ。
落差は400mぐらいあります

馬車に乗って谷底をめぐるワイピオ・ワゴン・ツアー
先週末の6月11日はカメハメハ・デー。ハワイ州の祝日でした。ハワイの島々を統一したカメハメハ大王は、屈指のヒーローとして、今もローカルたちに深く尊敬されています。このカメハメハ・デーの一日、ハワイ各地では大王を記念する様々なイベントが行われました。
なかでも大王の生誕の地であるハワイ島ではセレモニーもにぎやか。大王が生まれ育ったノース・コハラでは、カメハメハ大王の像のあるカパアウの街で、大王像にたくさんのレイが飾られ、パレードやフラ、チャントの奉納、ライブコンサートや食べ物のバザーなどが行われます。今年は11日が日曜日に当たったため、セレブレーションは10日の土曜日から2日に渡りました。またもうひとつの像があるヒロでも、レイを捧げてセレモニーが行われ、ココナッツ・アイランド(リリウオカラニ公園横に浮かぶ小島で、モク・オラというハワイの聖地)で、ピクニック・コンサートを開催。よく晴れた休日、思い思いにピクニックシートを広げて楽しむ家族連れで賑わいました。
カメハメハ大王の銅像はハワイに三体あります。よく知られているのはホノルルのイオラニパレス前のもの。そして、今この話に取り上げた、ハワイ島の二体です。その中で、カメハメハ生誕の地にほど近いカパアウにある大王像がこの三体のなかのオリジナル、というのは、ハワイ島の人がよくする自慢話のひとつ。そのいきさつはこういうものです。最初の大王像が建造を終わりハワイに運ばれる途中、輸送船が沈没してしまいます。急遽再オーダーされた像は、無事イオラニパレス前に設置されました。ところがそれから数ヶ月して、この沈没船が引き上げられ、大王像も見つかります。そこでこの二体目、もといオリジナルの像は大王生誕の地であるノース・コハラにまつられることになったのです。

カメハメハ・デーで着飾ったヒロの大王像

こちらがカパアウにあるオリジナル像。
これは普通の日に撮影したので、残念ながらレイで飾られていませんが…

思い思いにカメハメハ・デーのイベントを楽しむロコたち
今年は雨が多くて、涼しい日が続いていたハワイ島。でもいよいよ夏本番という気候
になってきました。暑くなってきたら、やっぱり自然に足が向くのはビーチ!ハワイ島
の東側、ヒロにはいわゆる白砂が広がるビーチではないのですが、とても美しいラグー
ンを持ったビーチパークがいくつかあります。中でも私のお気に入りは通称4マイルビー
チといわれるケアウカハ・エリアのビーチパーク。湾になっているラグーンは、波も
静かで泳ぐのも安全。白砂底の所々に岩があり、 透き通った水はブルーグリーンをし
ていて、他ではちょっと見られない美しい風景です。芝生の庭にはヤシの木がところ
どころに木陰をつくり、寝そべって日光浴や読書するにも最適。ヒロを訪れる人のほ
とんどは、ボルケーノ国立公園というハワイ最大の観光ポイントに意識が集中しちゃっ
ているせいか、これらビーチにやってくるツーリストはあまりいないのです。ロコた
ちだけが知っている、ちょっとした穴場ビーチといえるかもしれません。


4マイルビーチ(James Kealoha Park)
ハイウェイ11号線と19号線の交差点をケアウカハ方面へ(ヒロ空港側から来ると右折)。
約4マイルほど走ると右手にSea Sideというレストラン、左手にコンドミニアムの大き
なビルが見える。そのコンドのすぐ手前のビーチパーク。
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